| 風邪に効く、ビタミンC・カフェインが豊富。 | |
| カテキンはインフルエンザウィルスにも効果大。 |
| お茶には、風邪に効果のある成分がいろいろ含まれています。 |
| ●ビタミンC・・・免疫力向上・疲労回復 |
| ●カフェイン・・・頭痛を和らげ、血行を良くする |
| 利尿作用を高める |
| ●カテキン・・・ 強い殺菌効果 |
| インフルエンザウィルスの働きを弱める |
| お茶は、咳や喘息にも効果的。 | |
| 気管支の収縮を抑え、咳を和らげる。 |
| お茶は、喘息や咳にも効果があります。 |
| これは、お茶が持つ「抗ヒスタミン作用」によるものです。 |
| ヒスタミンとは喘息を引き起こす成分のひとつで、気管支は |
| 特にヒスタミンに対して敏感です。 |
| お茶を飲むと、気管支の収縮作用が抑えられ、ヒスタミンの |
| 作用を和らげてくれます。 |
| 「ぶにふうき」に含まれるメチル化カテキンが | |
| 花粉症の症状緩和に効果的。 |
| 花粉症はスギナやブタクサなどの植物の花粉が原因となって引き起こされ、 |
| 日本で最も多いのは春先に見られるスギ花粉症といわれています。毎年春 |
| 先になると花粉症で憂鬱になる方も多いでしょう。 |
| お茶に含まれるカテキンは、アレルギー症状に効果的ですが、なかでもメ |
| チル化カテキンと呼ばれるカテキンの一種が、花粉症の症状緩和に効果的 |
| であるという研究成果が出ています。 |
| このメチル化カテキンは、「べにふうき」という品種に多く含まれています。 |
| 10杯分のお茶で、アレルギー反応が半減。 | |
| 治療薬(トラニラスト)と同じ程度の効果あり。 |
| 静岡県立大学の研究者グループの研究によると、 |
| マウスの体重1kgあたり、約120mgのお茶を投与す |
| ることで、アレルギー反応が50%抑えられることが |
| 分かりました。この量は、人間に換算すると、お茶 |
| 10杯分に相当します。 |
| アレルギー治療に用いられる治療薬(トラニラスト) |
| と同程度の効果があることも判明しています。 |
| カテキンがアレルギーを抑える。 | |
| 胃を刺激する成分なので、適量を毎日こまめに摂取。 |
| アレルギーを抑えるのは、カテキンです。しかし、効果 |
| があるからといって大量に摂るのは禁物です。 |
| カテキンは、カフェイン同様に胃を刺激します。 |
| お茶でアレルギーを治すのではなく、毎日こまめに適量を |
| 飲むことで症状を軽くするというのが良いでしょう。症状が |
| 軽くなれば、薬の量も減らすことができます。飲むだけでなく、 |
| うがいやお風呂に入れても効果があります。 |
| 飲みすぎた時には、お茶が最適。 | |
| カフェインが酔い覚ましに。 |
| お酒を飲みすぎてしまったときには、お茶が役立ちます。カフェイン |
| が持つ覚醒効果によって、大脳皮質が「酔い」の状態から醒まされるからです。 |
| マウスを使った実験では、アルコールを与えられたマウスに茶を飲ませると、 |
| 10〜20分後には酔いが醒め、運動が活発になりました。 |
| これは人間にも十分あてはまることで、お茶を飲むことで、酔いが醒めて飲む |
| 前の状態に近くなります。 |
| カフェインとビタミンCの相乗作用が、 | |
| 二日酔いを防止。 |
| 二日酔いは、体内に入ったアルコールが完全に分解されず、 |
| アセトアルデヒドという有害物質となって残ってしまうことで起こります。 |
| 血液中に十分な量のビタミンCなどがあれば、アセトアルデヒドの分解能力は |
| 高まります。 |
| その点、お茶には覚醒効果のあるカフェインが多く、またビタミンCもたっぷり |
| 含まれています。 |
| カフェインとビタミンCの相乗作用が、二日酔いを一層防止してくれます。 |
| 二日酔いにはお茶とアンコ? |
| お茶に合うもの、といったら、甘いアンコの和菓子、という方も多いでしょう。 |
| アンコの原材料であるあずきには、お茶と同様に「サポニン」「カリウム」 |
| を含んでいます。これらには、利尿作用を促し、余分な水分や有害物質を体外 |
| に排出する働きがあります。 |
| また、「サポニン」には肝機能を向上させる効果もあります。 |
| 二日酔いでつらい朝、温かい日本茶と甘いアンコのお菓子というのも、意外と効果的かも? |
| お茶の成分「エピガロカテキンガレート」が | |
| 発ガン率を著しく抑制。 |
| ガンには |
| ●ガンの芽をつくる「イニシエーション」 |
| ●ガン組織が成長する「プロモーション」 |
| という2つの段階があります。 |
| それぞれの段階にあるマウスに、茶の入ったエサを与えたところ、 |
| ガン腫瘍の発生率が低くなり、腫瘍の増殖も抑えられていることが |
| 判明しました。 |
| また、カテキンの中の1タイプ「エピガロカテキンガレート」を与える |
| と、発ガン率が著しく抑制されることも分かりました。 |
| お茶のガンに対する効果はまだ研究段階ですが、大いに期待が |
| 寄せられています。 |
| 毎日10杯以上、お茶を飲む人は | |
| ガンによる死亡年齢は高く、死亡率が低い。 |
| 埼玉県立がんセンター研究所が、地域住民8553人を対象に、1986 |
| 〜1991年に行った調査によれば、 |
| ●毎日10杯以上飲む人は・・・ |
| ・善玉コレステロール値が高い |
| ・悪玉コレステロール値が低い |
| ・心疾患の疾病率が低い |
| ・全年代で、ガン死亡率が低い |
| ●1日3杯以下しか飲まない人と比べると・・・ |
| ・ガンによる死亡年齢が男性5歳、女性7歳と高くなっている |
| これらのことから、お茶を毎日たくさん飲んでいる人は、ガンになり |
| にくいと推測されます。 |
| 活性酸素をお茶が撃退!! |
| 酸素は私たちが生きていくうえで欠かせないものですが、一方で |
| 「活性酸素」という厄介な物質も作り出してしまいます。 |
| 活性酸素は、細菌を殺す働きをする反面、脂質やたんぱく質を攻撃 |
| して細胞や遺伝子を傷つける働きもあります。 |
| 活性酸素によって、細胞や遺伝子が傷ついた結果、ガンや動脈硬化、 |
| 糖尿病といったさまざまな病気が引き起こされてしまいます。 |
| また、脂質と活性酸素が結びつくと「過酸化脂質」と呼ばれる物質 |
| になります。これは、体内の老化の原因ともなります。 |
| お茶に含まれるカテキンは、この活性酸素や過酸化脂質を撃退する |
| 抗酸化作用を持っています。また、ビタミンEやビタミンCといった |
| 他の抗酸化物質の働きを高める効果も持っています。 |
| まさにお茶は、老化や万病を防いでくれる妙薬といえます。 |
| カテキンがコレステロール値を抑制。 | |
| 悪玉を減らして、善玉は増やす。 |
| カテキンには、さまざまな働きがありますが、そのひとつに、コレステロ |
| ール値の上昇を抑えるという働きがあります。しかも、悪玉コレステロール |
| (LDL)は減らして、善玉コレステロール(HDL)は減らしません。 |
| また、ビタミンCにもコレステロールを排出する働きがあり、コレステロ |
| ール値を下げる役割を果たします。 |
| 糖尿病の食事制限には、お茶が効果的。 | |
| 急激な血糖値上昇を抑える。 |
| 生活習慣病のひとつ、糖尿病にかかったら、血糖値が急激に上がら |
| ないように、食事制限を行います。 |
| その際、お茶が大きな助けになります。 |
| お茶の成分であるカテキンには、糖質の消化吸収を遅らせる働きがあ |
| るのです。消化が遅れれば、その分ブドウ糖が血液中に吸収されるの |
| が遅れます。その結果、血糖値の急激な上昇が抑えられるのです。 |
| 血圧を下げるお茶、ギャバロン茶。 | |
| 無酸素状態でγ−アミノ酪酸を増加! |
| 最近、お茶は健康飲料としての注目も高まり、開発も進められてます。 |
| その中でも、1987年に農林水産省茶業試験場で開発されたギャバロン |
| 茶は、血圧上昇を抑制するγ−アミノ酪酸(GABA)を多く含み、高血圧 |
| に効果的です。 |
| ギャバロン茶も、普通の茶の葉から作られます。普通のお茶とは違う |
| のは、製造工程で生葉を酸素のない状態におくことです。これによって、 |
| 葉の細胞中のγ−アミノ酪酸が増加するのです。 |
| カテキンが血圧を下げる? |
| 高血圧は、長く続くと脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などを引き起こします。 |
| 高血圧や脳卒中に対して、お茶に含まれているカテキンが効果的であること |
| が、実験によって分かりました。 |
| 【高血圧】 |
| カテキン入りのエサと、普通のエサを、高血圧のマウスに与えて、比較し |
| ました。 |
| 高血圧 | カテキン入りのエサ→ | 血圧降下 |
| 高血圧 | 普通のエサ→ | 高血圧のまま |
| 【脳卒中】 |
| カテキン入りのエサと、普通のエサを、遺伝的に必ず脳卒中になるマウス |
| に与えて、比較しました。 |
| カテキン入りのエサ→ | 発症時期が遅くなりました |
| 普通のエサ→ | 脳卒中を発症してしまいました |
| カテキンが、食中毒菌を殺菌。 | |
| ごく薄い濃度でも効果は十分。 |
| 食中毒の90%以上が、細菌やウイルスを原因とするものです。症状 |
| が重く、死に至る場合もあります。 |
| 平成9年(1997年)に発生した病原性大腸菌O−157の大量感染 |
| など、記憶に新しいでしょう。お茶に含まれるカテキンが、O−157に |
| 効果的であると発表されたのも1997年です。 |
| カテキンには、大変強い殺菌効果があります。コレラ菌やブドウ球菌な |
| ど複数の細菌の機能を抑える働きを持ち、普通に飲むお茶の10分の1から |
| 2分の1程度の濃度でも、24時間以内で菌はすべて死滅するほどです。 |
| 善玉のビフィズス菌の増殖を手助け。 | |
| 悪玉菌は成育阻止。 |
| カテキンは非常に強い殺菌効果を持っています。 |
| しかし、全ての菌に対して殺菌効果を発揮するわけではありません。 |
| 善玉菌の腸内ビフィズス菌に対しては、むしろ増殖を手助けする |
| 働きを持っています。通常の3倍のカテキン濃度のお茶でも、ビフィズ |
| ス菌を殺菌することはありません。一方、悪玉の腸内ウェルシュ菌には、 |
| 非常に強い殺菌効果を示します。 |
| 普段からお茶を飲むことで、腸内の健康も保たれ、便秘や嫌なにおい |
| の予防にもなります。 |
| お茶でカンタン消毒 |
| 生魚を使った料理は、食中毒が気になるもの。 |
| そんな時は茶汁を利用した「茶洗い」がおすすめです。 |
| 普段飲む位の濃さに淹れて冷ました茶汁に、下処理した魚をさっと |
| 浸すだけでOK。 |
| 青魚特有の生臭みやぬめりもサッパリと取ってくれます。 |
| また、料理前に、お茶で手を洗えば、手も殺菌されるのでオススメです。 |