お茶が日本人の生活に深く根付いていることは、「茶」の字のつく
         「ことわざ」が多いことからも納得がいきます。
昔から良く使われている「ことわざ」の中から、代表的なものを挙
          げてみましょう。
朝茶に別れるな 茶は体に良いので毎日飲め。
朝茶のは福が増す 朝、茶を飲めばその日良い事がある。
朝茶はその日の難逃れ 朝茶を飲むと災難よけになる。
朝茶は七里帰っても飲め 朝の茶は体に良いのだから、面倒と思わないで
飲むほうが良い。
よい茶の飲み置き 良い茶の味は後まで口に残る。
濃い茶目の毒気の薬 濃い茶を飲むと目が冴えて眠れなくなるが、
気持ちはスッキリする。
酒は酒屋に茶は茶屋に 物事にはそれぞれ専門がある。
茶柱が立つと縁起がよい 茶柱が立つのは滅多にないこと、人に話さない
で黙っていると良いことがあるという。
茶は水が詮 良い茶を淹れるには、良い水を選ぶことが大事。
茶腹も一時 茶を飲んでも一時は空腹をしのげることから転じて、
わずかなものでも一時しのぎになる、の意味。
茶を飲むと色が黒くなる 貴重な茶をあまり飲ませたくない方便。
鬼も十八、番茶も出花 誰でも一生に一度は美しい時期があるものの      
たとえ。
宵越しの茶は飲むな 出したてのおいしいうちに飲め、一晩おいたら
おいしさを失うことのたとえ。
お茶を濁す いい加減なことで、その場をごまかすこと。
お茶の子さいさい 物事を簡単に片付ける時のたとえ。
※お茶の子:茶と簡単な食べ物のこと。これで一時の腹ごしらえをする。