有機物や鉄、マンガンが少ない水がお茶に合う。
外国産のミネラルウォーターは表示を要チェック。
お茶をおいしく飲むには、お茶を淹れる水がおいしいことも、大切な条件です。
【お茶に適した水とは】
●バランスのよいミネラル、適度な硬度、pH、炭酸ガス、酸素を含む
●有機物、鉄やマンガンなどが少ない
日本の水道水はお茶に適した水の条件を満たしていますが、カルキ消毒されているため、そのままではおいしく飲めません。外国産のミネラルウォーターも、カルシウムなどが多く含まれているものは、お茶には不向きです。表示を良く確かめてから選びましょう。
  水道水を使う時はカルキ抜きを。
2〜3分沸騰させるか、汲み置きしておく。
水道水を使っておいしいお茶を淹れるには、カルキ臭さを消すことが必要です。一番良いのは、水道水を2〜3分沸騰させてから、適温に冷まして使うことです。特に水がおいしくないという地域では、5分間以上沸騰させたほうが確実です。また、水道水を4〜5時間汲み置きしておいても、カルキは抜けます。最近では、浄水器を使っているご家庭も多いですが、この場でも、水を沸騰させてから使うのが理想的です。

 

お茶に適した水
お茶に適した水で淹れれば、お茶はよりおいしくなります。  
お茶に合う水の硬度(※)を紹介します。  
軟水
(硬度100ppm以下)
硬水
(硬度200ppm以上)
〈軟水が向かない理由〉
硬度10以下になると、苦渋味を強く感
じるようになり、日本茶には、適さなく
なります。
日本茶に合う水は
硬度30〜80程度
      ▲旨味、渋味、苦味がバランス
       よく出ます。日本茶には硬度
       30〜80程度の水が合うと
       されています。
〈硬水が向かない理由〉
硬度が高いと、お茶の苦味が抑えられて
しまいます。苦味、渋味、旨味のバラン
スが大切な日本茶には向きません。

 

おいしくお茶を淹れる原理
お茶をおいしく飲むためには、お茶の持っている味や香り  
を十分に引き出すことが大切です。  
お茶の持ち味を最大限に引き出せるお湯の温度を知って 
おけば、お茶の種類に合わせておいしく楽しめます。